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「イマなまっ!」で放送~ガイドと歩く三段峡の風景と自然の見つけ方

身体いっぱいに自然を感じて自然に感謝する「三段教」のポーズ。最近プチブームが来ています。

2019年8月1日(木)15時から、広島RCCで放送中の「イマなまっ!」内で、広島県安芸太田町の特別名勝である「三段峡」が紹介されました。

毎週木曜にある「渕上沙紀のサキガケ一番!」でおなじみの渕上リポーターが三段峡ガイドの小林さんと一緒に、今年発売された 『三段峡 樹木・景観ガイドブック / SANDANKYO OUTDOOR MUSEUM』 を片手に、色んな発見や出逢い探しながら三段峡を歩きました。

今回一緒に歩いたガイドさん:三段峡の入り口でカヤックスクールもする三段峡マスター
今回一緒に歩いたガイドブックさん:戸河内IC前の「道の駅来夢とごうち」で購入できる。

人と本と一緒に歩くことで自然の見え方はどのように変化していったのでしょうか?

今回の取材で歩いたのはマップ4の「ぐるの瀬エリア」まで。

三段峡ガイドブックには全体マップが29のブロックに分かれて説明されています。
こちらが全体マップ。歩くときにはいろいろサポートしてくれます。

どんな出会いや発見があったんでしょうか?それでは実際に三段峡の遊歩道を歩いきながら見ていきましょう。

歩いて楽しむ三段峡

狼石と不思議な音

三段峡の遊歩道の入り口からすぐにあるのが「狼石(おおかみいし)」です。

ぱっと見た感じはただの巨大な岩に見えるのに「狼」という名前が付いています。そう、これは岩ではなくなのです。

「岩」と「石」の違いってなんなんでしょう?

これを見てくださった皆さんには、ガイドさんが教えてくれた答えを特別にお伝えします。ご家族やお友達に自慢気に使ってみてくださいね。

地面につながっているモノが「岩」です。切り立っているものを岩盤とか言いますもんね。では、石はどうなんでしょうか?

地面とつながっていないモノということですね。転がってきたり、落ちてきたりしているのが「石」ということです。どれだけ大きくても地面と離れているのは「石」ということですね。

英語でも、ロック・ストーンと2つ呼び方がありますね。

これほど大きくて岩と言ってしまいそうですが、れっきとしたとして堂々とその存在感を示しています。

そしてこの狼石では不思議な体験をすることが出来ます。

狼石の隣を通ると、ある場所で狼石から川の流れる「サァー」という音が聞こえてきます。

これはちょうど川の流れる音が絶妙な位置で反響して、まるで狼石から音が出ているように聞こえてきます。

なかなかカメラのマイクでは捉えることが難かったんですが、狼石前を歩くときはその妙たる変化を身体と耳で感じてみてください。

庄兵衛岩と物語

さらに足を進めると、「庄兵衛岩」と呼ばれる岩があります。今度は「岩」です。もう説明は不要ですね。

まるで洞窟の中のように少し暗い中を数メートル歩きます。

なぜこのような場補ができたのかガイドの小林さんが教えてくれました。

以前はこのような岩の中の通路は無く、庄兵衛岩に沿って木で作られた専用の通路を通っていたそうです。

川沿いにあるため、増水時や嵐のたびに流され、また作り直すということを繰り返していました。

そこで、人の力でこの岩を掘り進めて通れるようにしてくれたことが、現在の私達の散策を快適にしてくれています。

実際に歩いてみると、どうやって穴を掘ったのかなど気になることがたくさんです。

少しの坂道と登り切ったあとのご褒美

さらに足を進めると、「ぐるの瀬」という場所に到着します。

この場所へ行くには、少し上り坂を歩きます。登坂になると顔が下を向きがちになります。

ここでガイドの小林さんが「苦しいですが顔を上げてください。」と一言。

そこには今までにはなかった広大な景色が広がります。

この景色を見ることが、上り坂を自分の足で登り切った自分へのご褒美です。と教えてくれました。

まるで人生のような教えです。下を向いたままか少しでも上を向こうとするのかは自分自身で決めなければいけない選択肢ですもんね。

止まって楽しむ三段峡

水滴が映えるスギゴケ

川のすぐ近くで水気の多い三段峡の遊歩道は、コケにとっても生活しやすい環境です。

特にロケ日は雨の降った次の日で、いつも以上にみずみずしい苔の姿が印象的でした。最近では全国でも「コケジョ」というコケが好きな女子たちが増えています。

水をふんだんに含んで深い緑のスギゴケと、滴る雫は幻想的です。

ガイドの小林さんは、これをかわいいと思えたら三段峡にのめり込んだ人の仲間入りとのことでした。

なぜスギゴケと呼ばれているのかというと、スギの葉に姿が似ていることからだそう。

スギゴケの近くにもスギの葉が落ちていたので、比べてみました。確かによく似ていました。

渕上さんも苔のマクロな世界を楽しまれていました。

土から顔を出すキノコたち

遊歩道の壁側の色んなところに生えている

水が豊かで湿度も高い三段峡は、キノコにとってはとても生育すやすい環境です。

遊歩道を歩いていると、いたるところにキノコが生えています。

昨日まで見れなかったキノコも雨が降ると急に顔を出します。

さらにこの日は雨が多く降った次の日。

このような水分がもっと多くなる日の朝には、若いキノコが急に姿を現します。

香りを楽しむクロモジの木

峡谷内を歩いていて、どれがなんの植物かわからないので植物を特定するのは難しいかもしれませんが、クロモジの木も知っておきたいもののひとつです。

このクロモジは和菓子を食べる時の爪楊枝に使われています。

その理由は、この木からハーブのようなとても良い香りがするからです。

このクロモジは小さいですが、茎の部分を少し爪で削ると良い香りを楽しめます。

小さくても新しい発見をすることも、三段峡を歩く楽しみ方の1つです。

歩いて三段峡を感じながらも、一旦その足を止めて、色んな姿を探してみてください。それを助けてくれるのが三段峡のガイドブックでした。

そこには、歩くだけだと見落としてしまいがちなたくさんの表情を見れることでしょう。

渕上アナウンサーも水量の増えた赤滝に最高の表情を見せてくれました。

自分だけの三段峡の世界を探してみてください。

三段峡には色んな楽しみ方がありました。

緩やかなせせらぎの音や、時に勢いの強い清流の音やを感じたり、自然の深い空気、木々の緑、多くの種類の動植物を見たり、土の匂いを感じたり。

それをひとりでゆっくり歩くのも、誰かと一緒に歩いて感じるのも楽しみ方のひとつです。

また、その他の歩き方としてはガイドと一緒に歩いたり、 ガイドブックを片手に自分で気づきを発見したり。共通してわかったのは「視点を変えてみる」とういことの面白さでした。

新たな発見との出逢いは、自分自身の成長にも繋がります。また、きっと大きな楽しみのひとつとなり人生のを豊かにしていくエッセンスにもなります。

自分に合う楽しみ方をいろいろと探してみてくださいね。

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