漬物を焼く!?面白い食文化を残すために生まれたB級グルメ「漬物やきそば」誕生物語
白菜やかぶ菜などの漬物をやいたことありますか?日本最南端の豪雪地帯といわれる地域ならではの食文化がここにあります。
「この食文化を後世に残したい」
「漬物になじみがない若い人にも食べてほしい」
「みんなで“安芸太田町を元気にしたい」
そんな想いから生まれた“ぶちうまグルメ“があきおおたの名物「漬物やきそば」(以下、つけやき)です。
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一度この料理を食べると、香ばしい焼き漬物の風味があなたを虜(とりこ)にしちゃいます。
この記事ではこんなことが書かれています
●「焼かないと食べることができなかった」
●「面白い食文化を残したい」
●「知識ゼロ、経験ゼロからのスタート」
●「目指せ、あきおおたのソウルフード」
●【レシピ】自宅でも簡単に漬物やきそばが作れる
●B級グルメ「漬物やきそば」が食べられるお店
いますぐ食べてみたいという方は、こちらにお立ち寄りください。「いらっしゃいませ~」
つけやき誕生物語①「焼かないと食べることができなかった」
広島県北西部にある安芸太田町の漬物を焼くという珍しい食文化は、一体なぜ生まれたのでしょうか?
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“つけやき”誕生のきっかけは、あきおおたの中でも雪が良く積る標高700~800mにある地域「松原地区」で行われた都市部と田舎の地域間交流を目的にお年寄り宅を雪かきするツアー「ぶち熱く雪かきします隊」での一幕でした。
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雪かきのお礼にと地域の方がふるまってくれたモノ、それがなんと「焼いた漬物」でした。
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この食文化の起こりは、昔から冬の保存食であった漬物が寒さで凍ってしまうため、解凍の目的で焼いたことが始まりではないかと言われています。
かつて冬に生鮮野菜の入手は難しく、代わりに漬物を多く食べていたそうです。
これが、本当に美味しいんです。
つけやき誕生物語②「面白い食文化を残したい」
漬物を煙でいぶす秋田県の「いぶりがっこ」とも違う珍しい食文化。この面白くて美味しい食文化を漬物になじみのない若者にも伝えたい。それを気軽に食べてもらうために選んだ料理が「焼きそば」でした。
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ひとつの食文化とはいえ、地域に住んでいる方の数だけバリエーションがあります。 漬物の種類・漬け方・焼き方の好みなどは様々です。
一体どのようにして「漬物やきそば」が名物になっていったのでしょうか?
つけやき誕生物語③「知識ゼロ、経験ゼロからのスタート」
面白くて美味しい食文化を残したいとはいえ、全く初めてのことだらけ。つけやき開発者は料理もグルメ開発も全くのド素人。松原地区の住民のみなさんに教わりながら、試作することからスタート。
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この他にも、様々なイベントで腕を磨き、味付けや食材選択など、地域の人たちや町内飲食店、お客様からアドバイスを受けながら、地道に“つけやき”の改良を行っていきました。
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つけやき誕生物語④「目指せ、あきおおたのソウルフード」
“つけやき”は町内にある飲食店をはじめ、県内大手スーパーからも独自の漬物焼きそばが続々誕生。
さらに多くの人にしってもらおうと、若手町民とともに「B級グルメ漬物焼きそば宇宙一決定戦」を開催し、約1,000人の来場者で賑わいました。
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道-1グランプリ「ぐるたび賞」を受賞
道-1グランプリとは、年に一度開催される道の駅グルメの祭典。全国から選考によって厳選された総勢17駅しか参加できない大会で賞を獲得。
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開発者の自宅から始まった“つけやき”は、安芸太田の代表的なソウルフードへとなっていきました。
地域の子供たちにも食文化を伝える大切さ
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つけやきはこうして生まれ、少しずつ地道に続けることで地域に根付きソウルフードになりました。
【レシピ】自宅でも簡単に「漬物焼きそば」クッキング
自宅でも簡単にできる漬物焼きそばの作り方をお伝えします。
【簡単レシピ】漬物やきそばの作り方
いつもの焼きそばに「お好きな漬物を入れて一緒に焼く」
以上です。
詳しくは、上のお写真「つけ焼きの作り方・ポイント」もご参考にしてください。ポイントは⑤の「味付けは強くしない方がおいしくなるよ。」と教えてくれています。
もっと手軽に味わいたい方はコチラ
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【人気商品のため売切中】安芸太田名物「つけやき(漬物焼きそば)」冷凍5個セット
香り豊かな広島菜漬けとシャキシャキの白菜漬けをにんにく塩ダレでからめた美味しい一品。電子レンジでチンすれば、焼き漬物の香ばしい香りがふわっと広がります。
同じ味を楽しむには、こちらの「太田かぶ菜の漬物」で。
市販の焼きそばに、この漬物を入れるとご自宅でも楽しめる。
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太田かぶ菜を使った、アレンジピザも美味しいですよ~♪
【参考記事】
干し柿は砂糖がわりに、かぶ菜はやみつきピザに早変わり?今日すぐに試したい安芸太田土産で作る簡単レシピ7品
「さっぱりしていておいしい」「ビールにも良く合います」
【こちらもチェック】地域の農産物から生まれる地ビール
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B級グルメ「漬物やきそば」が食べれるお店
町内5つの飲食店でそれぞれの味を食べ比べできます。
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「漬物にあまり馴染みのない若い人に美味しいって言ってもらえるのが、すごいうれしい」
「子どもの頃、父親が酒の肴に囲炉裏で漬物を焼いていた記憶がある」
と教えてくれたのは、「星の郷あまんど」の増田さん。
楽しいおしゃべりと鮮やかなヘラさばきでつくるソース漬物やきそばは、県外からわざわざ食べに来てくれるファンがいるほどの人気メニュー。
決め手の具材「広島菜の漬物」は増田さん自家栽培の自家製、地域のお祭りで行った品評会などでも数々の受賞を果たした、自慢の一品。(お写真左上)
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この他にも「だんご屋高丸(右上)」「道の駅来夢とごうち2階、和風レストラン来夢(左下)」「きっちんたまがわ加計店(真ん中)」「セリエ戸河内 安楽喜(右下)」で食べることができます。
地ビールを販売している「安芸乃国酒造」でも土日限定で食べれます。
さぁ、ぶちうまいけぇ~全部の店舗食べ比べも楽しんで、たらふく食べてみんさい。