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勝手に観光大使大倉さんと歩く レトロでグルメな加計本通り商店街の旅【前編】

安芸太田町へお越しのみなさま、レトロな街並みや古民家、食べ歩きはお好きですか?
そんな方へぜひおすすめしたいのは、九州にもファンがいるという昔ながらの隠れた名店や、見応えのある文化財もが立ち並ぶ「加計本通り商店街」を歩くこと。

本通り商店街のあれこれを知る方へ案内をしてもらおうと、向かった待ち合わせ場所にはなんだかあやしい男性のポスターが。実はこの方が、他ならぬ今回の案内人・大倉啓司さんです。ポスターの強面に恐るるなかれ!甘いもの好きで笑顔がキュートな大倉さんと一緒に、加計商店街を歩きましょう!

問題のポスターがこちら。初対面の取材陣が困惑したのは言うまでもない

案内する人 大倉啓司さん
商店街の印刷屋「(有)加計印刷」4代目。「自分のまちは元気にしたいけえ」と、本業そっちのけの勢いでまちおこし活動に奮闘中!気づけば『安芸太田町勝手に観光大使』にされていたというほど、地元愛が強くフットワークの軽いお方。

案内される人 ライター 天野
昨年安芸太田町を初めて訪れ、綺麗な雪景色と古い建物が並ぶ街並み、美味しいものをたらふく味わってイチコロに。趣味は旅とまち歩きで、細い路地裏の散歩やレトロな看板を見つけると大興奮してしまう。

まずは知りたいまち歩きのポイント
大倉さん、教えて!

商店街のそばにある旧加計駅跡の駐車場へ車を停めたら、こちらのゲートをくぐってまいりましょう!黄色い看板にカエルのイラストが目印です

ライター天野:大倉さんこんにちは!加計商店街のまち歩きが楽しいと聞いてやってきました。お手柔らかにお願いします!

大倉さん:よう来てくれんさったのぉ。そんなにビクビクせんでも、こわくないけえ!加計は安芸太田町のなかでも大都会よ。50年前は100店舗以上店が並んで、毎日にぎわっとったんじゃけえ!

ライター天野:へえ〜!確かに、立派な店構えの建物がたくさんありますね。

400メートルほど続く商店街には、昔ながらの菓子屋や立派な酒蔵の跡、文化財の建物などが並んでいる

大倉さん:そうなんよ!ここは太田川流域の3つの支流がちょうど出会う場所でね。川の流れを利用して人や物の移動をしよった時代には、ぎょうさん人が行き交って栄えたんよ。そうよ、商店街を歩く前にね、「街ぐるみ博物館」ちゅう取り組みを教えとかんといけん!

ライター天野:なんですか、それ?

大倉さん:「1店1名物」ゆうて、みんなが店の前に店主の趣味のもんとか加計らしいもんを飾って、まち全体を博物館みたいに楽しめる取組みなんよ。これから歩く中で、いろんな名物を見つけられると思うで〜!ほいじゃ、早速行ってみようかね!

どうやら加計本通り商店街を満喫するには、美味しいものに目がくらんでいるだけではもったいないようですよ。まちの景色を楽しみつつ、まずは安芸太田町民なら知らない人はいないであろう鯛焼屋「よしお」さんへ向かいましょう!

文房具屋のショーケースではダルマを発見!店主の人柄が滲み出ているようで愛おしい
至るところで見かけるカエルのモチーフは、広島県の天然記念物モリアオガエルだそう。年に数日だけ一般公開される、加計にある日本庭園「吉水園」に住んでいるカエルです。よく見るとカーブミラーもカエル色!

創業は昭和45年!
九州にもファン多き「鯛焼屋よしお」

大倉さん:よしおさんの鯛焼きは、昭和45年から50年も続く鯛焼き屋なんよ。あんこがぎっしりで美味いんよのぉ〜。

ライター天野:50年ですか!?わあ、驚いてる間にもどんどんお客さんがやってくる!

2代目吉尾さん:いらっしゃい。うちは広島市内や九州からもお客さんが来てくれるんですよ。まだ鯛焼きがあまり知られてなかったときに、先代がまちの名物になるお菓子を探し求めてたどりついたのが鯛焼きだったんです。

ライター天野:歴史の長い鯛焼き屋さんなんですね。あっ、ミミもついたまんまで嬉しい!ほんと、あんこが尻尾までぎっしり入ってて美味しいですね!甘過ぎないのも好みだなあ。

パリパリとした生地のミミまで美味しい鯛焼き

大倉さん:ほうじゃろぉ〜!目の前で焼いてくれるけえ、美味しそうでつい買いすぎるんよ!本通りにただよう鯛焼きの香りがええんよの~

2代目吉尾さん:ありがとうございます。またお待ちしてますね!

鮎最中は手みやげにぴったり
明治43年創業の菓子屋「ヨコタ製菓」

大倉さん:ここも加計に来たら絶対に寄ってほしいとこじゃね!わしの一番おすすめはこの鮎最中よ!

3代目横田さん:あら大倉さん、いらっしゃいませ。鮎最中は鮎の形をした最中に、白あんを入れているんですよ。おひとついかがですか?

「ほら、鮎の形ですよ」と横田さん。パリッとした最中に、もっちりしっとりとした上品な白あんが詰まっています

ライター天野:やだかわいい!このあたりは鮎も有名なんですか?

大倉さん:ほうなんよ。太田川上流の鮎は全国的にも有名なんよ!天然モノはきゅうりとかスイカの香りがするって言われてね、すごく特徴があるんよ~。

ライター天野:そうだったんですね!今夜は鮎を食べにいこうかなあ。まずはお土産に鮎最中をいただきます!

鮎最中は袋も衝撃的なかわいさ。これをぷらぷら揺らしながら加計のまちを散歩すれば、絵になること間違いなしである

1日8個限定の絶品チーズケーキを見逃すな!
甘味好きならハシゴすべし「アサ製菓」

大倉さん:次はアサ製菓さんのチーズケーキを紹介したいんじゃけど…えー、またか~!!もう売り切れとんじゃあ!

ライター天野:ええっ、まだお昼すぎなのに売り切れ?

石井さん:すみませんねえ、うちのチーズケーキは1日8個限定なんです。昔とある問屋さんに作り方を習ってね、それをちょっと工夫して作って出していたら、地元の方々に美味しいと言ってもらえて、少しずつ広まったようで。

ライター天野:へえ〜。てっきり和菓子屋さんかしらと思ったので、チーズケーキが看板商品だなんてびっくりしました。次はもう少し早めに来ます!

運がよければチーズケーキがここに。スフレのようなふわふわ感としっとり感をどちらも実現させたような食感で、口に入れるとじゅわっととろける絶品です
たとえチーズケーキが売り切れでもご安心を。安芸太田町の特産品、祇園坊柿を使ったこちらのお菓子「ぎおん坊饅頭」も石井さんの自信作。大倉さんもおすすめの一品です

ライター天野:それにしても大倉さん、お菓子屋さんを3軒もハシゴしてしまいましたね!

大倉さん:食いしん坊にはたまらん旅じゃろぉ〜。でも、食べ物以外のとこもちゃんと紹介するけえね!加計はまだまだ見どころいっぱいじゃけー!

お土産をたくさんゲットして大満足!かと思いきや、まだまだ旅は道半ば。お次は江戸時代の天井絵を寝転がって見られる神社や、加計印刷の秘密の部屋もご案内してくれるようですよ。おやつを片手に次なる目的地へ向かいましょう!

「勝手に観光大使大倉さんと歩く レトロでグルメな加計本通り商店街の旅」後編へ

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