《第一章》人気観光地は三段峡だけじゃない、編集部がおススメする安芸太田町のぷらっと行ける絶景旅【自然・広島・写真】
04:自然の一部になる
もっと自然にちかづきたいなら美しい川で「リバーSUP(スタンドアップパドル)」にチャレンジしてみませんか?
太田川源流域ならではの透き通った水の上で、壮大な景色をみながら心静かに深呼吸。全身にエネルギーをみなぎらせましょう。
いつもと違った視点に立ち、自然を五感で感じていると、いつのまにか自分が、自然と一体化したような心地良さに包まれるはずです。
05:春に見惚れる
凍るような寒さが和らいで、空気が優しくなるのを感じる頃。
丘の上の1本のしだれ桜に人々は目を奪われます。高さ約12メートル、さらに左右にたおやかに枝を伸ばしたその姿に息をのんで、まるで誘われるように引き寄せられてしまう…。ひらりひらりと舞う花びらのなか、県北の春の香りを感じて。
06:自然のイルミネーション
田舎に行くと、こんなに深く静かな暗闇があったのかと思いだします。
世界が闇に包まれたとき現れるホタルの光は、心を奪われる美しさ。三段峡の正面入り口の長淵橋を渡るとそこには、360度の大パノラマでホタルが瞬いているのを眺められる、まさに自然のイルミネーション。
神秘的な光に包まれて幻想的な夜をすごしてみませんか?
07:秋の神様に会いに行く
うんと見上げてようやくてっぺんが見える、遠く離れた場所からもその圧倒的な存在感を感じることができる大きな銀杏はまるで町の守り神のよう。
秋の青空に映える黄金は、日の光も混ざってキラキラとまぶしさを覚えるほど。その大きさと、美しさ、あふれんばかりの生命力にただただ圧倒されます。
08:伝統芸能にハマる
太鼓や舟の音に誘われて、神社の境内をのぞくと一瞬にして目を奪われるのが、力強い神楽(かぐら)の舞。
秋の収穫時期になると、夜通し、各神社で神楽が奉納され、今もなお伝統文化を継承しています。
ちょっと敷居の高いイメージがガラリと変わり、子どもから大人まで、時空を超えた神聖な世界に引き込まれます。
09:ダムマニアになる
ひんやり、そしてじめっとした地下トンネルを抜けると、山をぐるっとくり抜いたような、人工建造物に感嘆の声が漏れます。
放流のタイミングまであと数分、カッパや傘を用意するファミリーをよそに「まさかそこまで」との気持ちでその時を待つ。
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しばらくすると静かに、でもすぐにゴォーッという音を立てて、大量の水がアーチを描いて押し出されてきます。
想像以上の水しぶき!久しぶりに頭の上からびしょ濡れになりながら、子どものようにはしゃいでしまう。人が生み出したその圧巻のスケールは、まさに爽快そのもの。
10:廃線めぐりでノスタルジーに浸る
かつて町を走っていたJR可部線。廃線となった今も、町に溶け込むようにひっそりとその名残をとどめています。
紅葉を楽しみにする観光客が期待を膨らませてみただろう駅名を示す看板や、通学する高校生たちがおしゃべりして時間をつぶしたホーム、途切れて草に埋もれてしまった線路…。
当時を知る由もないのに、普段は忘れている寂しさと懐かしい気持ちをじわりと思い出させてくれるでしょう。